ハンドパドルでテクニックを向上させる方法

アジリティフローティングパドル
アジリティフローティングパドル
ストラップのない構造のパドル。
高い肘の位置で正しいストロークを行わないとパドルが手から外れてしまう。
水面に浮くようリニューアル。

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ヴァネッサ・シュタイガウフ

ハンドパドルは、ほとんどのスイマーがバッグに入れている必需品です。パワーを生み出し、腕と肩を鍛え、水に対する感覚を養うのに効果的です。そのため、パドルは大会前のウォーミングアップでもよく使用されます。しかし、レース直前に手のひらの感覚を変化させることは本当に良いことなのでしょうか?また、練習と大会のウォームアップでパドルを使うことの違いは何なのでしょうか?パドルを外したときのあの違和感は、パフォーマンスにどう影響するのでしょうか?スイマーにとってのハンドパドルの生物力学と、スイマーのストロークへの影響について詳しく調べた研究があります。

パドルはストロークにどんな影響を及ぼすか?

ハンドパドルは、手のひらを人工的に大きくしたものです。ストロークをする時に、より多くの水の抵抗を生むことによって、より大きな推進力を得ることができます。しかし我々スイマーは、パドルにはこのシンプルすぎる説明以上の意味があることを知っています。パドルはストロークの長さ、泳ぐスピード、プルとプッシュのそれぞれのストロークの間隔を長くします。同時に、ストロークの平均速度とテンポを低下させます。また、技術者たちは、パドルを使用すると、プルとプッシュのフェーズに比べて、エントリーとキャッチのフェーズが相対的に短くなることも発見しています。したがって、パドルを使って泳ぐことで、ストロークがミックスされ、抵抗を克服するために必要な推進力を生み出す最も重要な部分に集中することができます。

それでどうして効率が上がるのか?

バイオメカニズム的な観点からは、パドルを使って泳ぐ方がはるかに疲れるはずです。
しかし全体的に見れば、パドルはストロークをより効率的にする効果があります。前述の要素は水泳をよりハードにするように思われますが、科学者たちは、パドルを使用して泳いだセット中の血中乳酸値は、パドルを使用せずに同じセットを泳いだスイマーと比較して、ほぼ同じであることも明らかにしています。つまり、パドルを使うことで、疲労を大幅に蓄積させることなく、テクニックや筋力に良い影響がもたらせることを意味しています。パドルがあれば、筋肉疲労を増やすことなく、練習からより多くのものを得られるのです。バイオメカニズム的な観点から見ると、スイマーのためのハンドパドルは、より多くのエネルギー量を生み出す代わりに、より大きな推進効率を生み出します。簡単に言えば、より速く泳ぐために、より少ない力で泳ぐことを学ぶのです。

常にパドルを使って泳ぐべきか?

パドルは世界トップクラスのスイマーになれる魔法のアイテムではありません。特にパドルの使用は慎重に選択する必要があるからです。すべての練習でパドルを使用するだけでは、上記で説明したすべての効果は得られません。マジックはパドルを外した瞬間に起こります。表面積を大きくした(つまりパドルを使った)セットの後、通常の手のひらを水につけた時が、最も適応が起こる時なのです。新しく練習したストロークの取り入れ方を学び、その効率を普段の泳ぎに取り入れるようになります。最初は、手が小さな棒のように、まったくコントロールできずに水の中を泳いでいるように感じるかもしれません。しかし、その感覚に集中し、新しく学んだ効率を応用することが、実際にテクニックを向上させる鍵となります。

練習中のパドル vs. 大会のウォームアップ

パドルは、練習で定期的に使用することでより長期的な効果を発揮しますが、大会のウォームアップで使用する場合は、短期的な効果を期待します。したがって、かなり頻繁にパドルを練習に取り入れることが重要です。特にパドルを外した後の水の感触に慣れる必要があります。パドルを使って長い距離を泳いだ後、パドルを外して短いスプリントをするセットは、大会のウォームアップを想定し、パドルの即効性に体を慣らすのに役立ちます。練習で定期的にパドルを使い、水の感触をつかめるようになれば、大会のウォームアップにパドルを取り入れることもできます。ただし、これは個人の感覚によって大きく左右されます。
一般的にハンドパドルは、スイマーにとって上半身の強化とストロークの効率を向上させるための素晴らしいツールです。疲労を早めることなくこれらの効果をもたらすので、長距離を泳ぐスイマーや、疲労を増やすことなく練習に変化を加えたい人に適しています。テクニックとストロークの効率に良い効果をもたらすので、フィットネススイマー、トライアスリートにも、競泳選手同様に有効です。

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