スイマーのストレスを軽減する3つの方法

Swimming Science , Dr. G. John Mullen

泳ぐ事によって肩はかなりのストレスを受けます。5~8割の水泳選手が肩の故障に悩まされます。肩への負荷の主な原因は練習中に肩を多く回すこと。練習中の肩の回転頻度は調整ができますが、トレーニング量を変えてみても、多かれ少なかれ肩には継続的な負荷がかかります。しかし、選手の肩にかかるストレスを軽減するためにコーチが変更できる他の方法があるので、安心していただければと思います。

1.頭の位置を一直線に保つ

頭の位置によって肩への負荷は変わってきます。息継ぎが得意でないと、首の筋肉(おそらくスカネ筋)が圧迫され、この筋肉は襟骨に付着しているため、肩の動きに悪影響を与えるリスクがあります。肩の動きが損なわれたり変更されると、肩にストレスがかかり、細胞組織への負担が増加がする事もあるのです。

そこで、FINISのシュノーケルを使用すれば、頭を中立の位置に維持できます。そうすることで、襟骨を引っ張っている首の筋肉への負担を軽減することができます。

2.パドル応力の最小化

プルの強化で推進力は増しますね。フリー、背泳ぎ、バタフライにおいては腕が主役のため、特に泳ぎそのものにプルのスキルは大きく影響してきます。通常のパドルを使用すると水面での表面積が増えてより多くの水をかき込むため、肩への負荷は増えます。多くの水泳選手はストラップで固定して大きなパドルを使用するため、そこで不必要な負担が発生するのです。

FINISアジリティパドルの場合は、手の形になっているため、ストローク全体を通じて一定の加力を強いることがありません。パドルがストラップで固定されていると、ただただストロークのどの段階において常にできるだけ強く押すことになり、より速く進みます。一方、ストラップを使用しない場合、各段階によって適切な力へと調整することが必要になるので、結果的に、最も肩へのストレスの多い位置(腕が完全に伸びてキャッチの瞬間)に腕があるときでも、肩への負担を減らすことができるのです。

3.体の回転を最適化する

自由形または背泳ぎ中に身体がフラットになっているときは、肩の下の空間(肩峰下の空間)が小さいために、回転腱板の筋肉組織へストレスがかかるリスクが高い状態です。

肩先の下の空間を確保するためには、身体を回転させることが必須です。それに打ってつけなツールが、アライメントキックボードです。通常の大きなキックボードを使う代わりに、アライメントキックボードを使えば、キックセットの間の身体の回転を促すことができます。肩と腰が同時に回転すれば、肩関節部分の空間を増やすことができます。この増加はほんのわずかですが、数百万のストロークとなれば、「塵も積もれば山となる」です。

結論

肩の怪我は様々な要因によるものですが、肩への負担を軽減するために必要なステップを踏むこと自体は、コーチと選手自身ができる打ち手です。

ツール選びの際、そして練習量や技術訓練を決める時は、このことを忘れないようにしてほしいと思います。

記事執筆者:スイミングサイエンスの Dr. G. John Mullen

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